苦心の末看護師となったとたん、バーンナウトのような状態になってしまう人も少なくありません。また、2年目に入って新人とは当然みなされず、周囲が厳しくなっていくことに疲れを感じている人も少なくないでしょう。
若い看護師がこうした状態に陥りやすいのは、自分が看護師として成長しているという実感が無いかもしれません。成長を実感することができる、例えば以前は難しくてできなかったことができるようになると、今度はもっと難しいことに挑戦してみたいと思うものですが、成長を実感できない状態ではそういうモチベーションにはなりませんよね。

新人のころは目の前のこと、与えられた業務をできるだけ失敗なくこなすことに必死だったでしょう。2年目になると、先輩たちに指導されなければできなかったことを1人でこなすことが求められます。それがすぐにできる人はたいしたものですが、そうした人ばかりではありませんよね。
このような状態で業務について、看護師としての自分を省みる余裕があるわけがありません。自分を省みることができなければ、成長を実感することができません。

しかし、3年もすると状況が少し変わってきます。ひと通りの業務はなんとかこなせるようになり、周囲の看護師に目を向ける機会も知らず知らずに増えていっているはずです。
あの人の看護の方法はどうなのだろうか、あの人の看護観は立派なものだとか、そういうことが見えてくるはずです。そう考えることができるようになった時こそがターニングポイントです。
自分のしてきた業務を少しずつ後輩にバトンタッチしていく中で、自分が今どのような看護師なのか、今後はどのような看護師を目指すのかを考えることができるはずです。

看護師として看護の仕事にどう携わってきたか、患者さんや同僚の看護師、看護師以外の医療スタッフとどのようにかかわりを持ってきたのかを意識する余裕が出てくるころなのです。
そうした中で指示を受けて動くのではなく、自分から主体的に動くことができるようになれば、あなたは既に一人前の看護師です。そうしたことを実感することができる時がきっと来るはずです。
例えば、看護がうまくできない患者さんとの接触があったとき、これまでの体験からどのようにすればその問題を解決することができるかを考えることができればたいしたものです。仮にその方法が成功しなかったとしても、これまでの新人的な動きから、一人の若手看護師として動くことができたということを実感できるはずです。